2023年4月24日
メディアサーバー
Disguise
概要
Disguiseはクリエイターとエンジニアのコレボレーションにより、新しいクリエイティブを可能にするツールを提供しています。
disguise は、クリエイティブと技術者が壮観なライブ ビジュアル体験を想像、作成、提供するためのプラットフォームです。最先端の体験制作ソフトウェアと強力なメディア サーバー ハードウェアを組み合わせることで、disguiseはブランド、アーティスト、制作会社、パートナーが視聴者にインスピレーションを与えるストーリーを伝えることができるようにします。
Disguise はソフトウェア オン ハードウェア プラットフォームであり、ライブ、プロジェクションマッピング、インスタレーション、または拡張現実体験を管理し、広大で複雑な表面に驚くべき結果をもたらします。
製品
ソフトウェア : Disguiseデザイナー
Designer は、コンセプトからショータイムに至るまで、どこにいてもプロジェクトを視覚化、設計、シーケンスできる究極のソフトウェアです。エンド ツー エンドのワークフローは下記になります。
1) コンセプト開発
すべてのコンテンツを取り込み、ソフトウェア内で計画できます。ここでは、リアルタイムの 3D ステージ シミュレーターで、ステージ、ストーリーボード、テスト コンテンツをあらゆる角度から即座に表示できます。
2) コンテンツの検証
大きな予算をかけることなく、アイデアが実現可能か検証できます。映像の解像度、コーデック、フレームレート、ビューポイント、カメラアングル、演出効果のタイミングまでシミュレーションが可能です。つまり、ここですべての技術的なセットアップを行うことができ、すべてのプロジェクターと LED を検証し、3D でセットアップしている表面でコンテンツが適切に表示されているかを確認できます。
3)シーケンスを表示
フル機能のタイムラインを使用し、音源をインポートし、音源のビートにシステム全体を同期させ演出キューを作成、演出シーケンスをフレーム単位で作成できます。また、照明コンソールを使用して演出シーケンスを作成することもできます。
4) 設置
すべてのコンテンツを実際のメディア サーバーに読み込み、リハーサルの準備ができます。プロジェクトを disguise の強力なメディア サーバーにコピーし、機材に接続します。 LEDスクリーンに適切な解像度で信号を送り、複雑な DMXムービングライトを制御、複数のプロジェクターを使ってのマッピングのジオメトリー補正をすばやく行えます。独自のマルチ編集機能により、複数人が同時編集作業を行えるため、難しい課題があっても短時間で設置作業ができます。
5) リハーサルを表示
タイムコード、MIDI、MSC、ArtNet、OSC と同期をシームレスに統合することでスムーズにリハーサルを行えます。リハーサルでコンテンツ再生中も、バックグラウンドで更新作業を行うことができます。舞台セット、パフォーマーのアクションに合わせて簡単にコンテンツを途中から再生もできます。また、新しいコンテンツバージョンの修正・アップデートを簡単に管理できます。さらにはリアルタイムで生成される「ジェネレイティブコンテンツ」機能を使う事により、リアルタイムな入力に対応するコンテンツを再生する事ができます。
6) 本番
disguise独自のアンダースタディバックアップシステムと内臓のマトリックスコントロールにより、安全かつ確実に作成した演出シーケンスデータを実行します。ショーに合わせたオペレーションを、自信を持って実行できます。
ハードウェア : Rx サーバー (リアルタイム レンダリングの再生)
「Rx」は、レンダーストリームを使用し、リアルタイムレンダリングが可能です。 ハイスペックGPUを搭載し、Notch、Unity、UE4に対応。disguiseのメディアサーバーから受け取った情報をもとにリアルタイムレンダリングを実行します。disguiseが持つ3D空間シミュレーション技術をいかしたノードベースのソリューションです。 また、複数のレンダリングエンジンを1つのタイムラインで管理することが可能です。disguise社のメディアサーバーと合わせて使用することで、バーチャルセット、バーチャル撮影の制作に伴う複雑な作業の効率化をします。
レンダーストリーム
レンダーストリーム は、rx を有効にするための完璧なインフラストラクチャです。
完全なプログラミング制御 : コア システムの disguise タイムラインからレンダリング エンジンのパラメーターを直接管理できます。
同期:RenderStream を通じて disguise ハードウェア システムを同期できます。サードパーティのプロトコルは必要ありません。
妥協しない:RenderStream はシステム間で送信されたフレームにタイムスタンプを付けにより、レンダリングする必要があるものが明確になり、他の同等のビデオ入力システムよりも待ち時間が短くなります。
ハードウェア : Pro Range サーバー (巨大なビデオ コンテンツの再生)
Proシリーズは、大規模なキャンパスサイズでビデオコンテンツを再生すること想定して作られました。少ないサーバー台数で大規模なショーを実現出来るようにした事で、設置スペース、セッティングの時間の削減、処理時間の短縮を可能になりました。またビデオコンテンツをスムーズに再生できることを重視。
Genlockを使用すると、複数のマシンをシンクロさせて、最大16Kピクセルの1つの大きなビデオキャンバスを一つの面に作成できます。Proシリーズは、アルミニウムシャーシを使用し丈夫に設計されています。入出力はロック可能なコネクター、TrueCon電源コネクター搭載。
図 7) 巨大なビデオ コンテンツを再生するための Pro Range サーバー
ハードウェア : Gx サーバー (ジェネレイティブ/インタラクティブ コンテンツの再生)
Gx シリーズの比類のない出力密度は、ジェネレイティブコンテンツを新たな高みに押し上げます。リアルタイムで変化するコンテンツをリアルタイムレンダリングで表現。ステージ上で追従するにパフォーマーに対して煙や、水の波紋のエフェクトを表現し、没入感の高い未体験のステージはオーディエンスを魅了させます。
図 8) ジェネレーティブ コンテンツ用の Gx Range サーバー
ハードウェア : Plus Range サーバー (小規模な会場向けのビデオ コンテンツの再生)
plusシリーズは、プランを実現し、コントロールする力をあたえます。アイデアをシミュレーション空間で自由に変更、制作し、実現するパワーがあります。小規模なプロジェクト仕様ですが、disguiseが提供する全機能を搭載しています。スタンドアロンとして使用もでき、またはマスターユニットとして動作し、スレーブ側のproシリーズ gxシリーズと共に動作する事が可能です。plusシリーズはニーズ・予算に合わせて、ベースユニットをカスタマイズすることが出来ます。
ハードウェア : VFC カード (サーバーのビデオ出力信号を変更するため)
業界初で特許取得済みのビデオフォーマット変換(VFC)カードにより、ショーやプロジェクトのニーズに合わせて、サーバー上のビデオアウトプットシグナルを変更することが出来ます。DisplayPort、DVI、SDIまたはHDMIをシステム変更なしに出力。 同一プロジェクト内でシグナルフォーマットと解像度タイプをミックスし、保証されたフレームシンクロで、ほぼゼロのレイテンシを実現します。
VFCアウトプットカードは業界初です。市場の他のメディアサーバーでは、HDから4Kに移行する機能はありません。大規模なライブステージのシステムの構築が簡単にでき、また今後の新しい技術進歩に対しても簡単に適応できます。
図 10) ショーのビデオ出力信号を変更する VFC カード
ハードウェア : OmniCal (カメラベースのプロジェクターキャリブレーションシステム)
OmniCalはカメラを元にしたプロジェクターキャリブレーションシステムで、disguiseに“見る”能力を与えてくれます。OmniCalはプロジェクターのカメラキャリブレーションシステムです。ステージの対応点を正確かつ素早くとらえて、サブピクセルの精度で調整可能です。
OmniCalは、ストラクチャーライトパターンを採用。投影面、プロジェクター、カメラ間を調整します。 キャプチャされた画像は、投影面の3D表現をポイントクラウドとして構成するために使用されます。OmniCalは、最も複雑な設定でも、マッピングの品質とセットアップ時間を大幅に向上させることが出来ます。
図 11) カメラベースのキャリブレーション用の OmniCal
Disguise XR
エクステンデットリアリテ (XR) は、カメラトラッキングとリアルタイムのコンテンツジェネレーションに焦点を当てたDisguiseのワークフローのコレクションという意味です。組み合わせると、その部分の合計よりも大きな何かが作成されます。このワークフローは、従来のスクリーン、拡張現実、複合現実 (両方の組み合わせ) に適用できます。
図 13) DisguiseのXRワークフローの例
詳しい情報はサイトまで:
https://www.disguise.one/jp/